
韓国海軍艦艇による火器管制レーダー照射画像の全て
Regarding the incident of an ROK naval vessel directing its FC radar at an MSDF patrol aircraft ↓ (英語版)
●韓国国防部の発表は・・支離滅裂な内容だ・・・↓
①<韓国軍は作戦活動中でレーダーを運用していたが、日本の哨戒機の追跡を目的に運用した事実はない> - 12月22日午前
②<北朝鮮漁船の救助のために一時的にすべてのレーダーを稼働した> - 22日午後
③ <映像撮影用光学カメラの電源を入れた> - 23日
④<レーダー波を照射したことはない> - 24日
⑤<日本哨戒機の乗組員の英語が流暢でなかったので、何を言っているのか聞き取れなかった>‐25日
会見のたびに内容を変える韓国国防部。
動画が教えてくれる真実・・
1、1m級の穏やかな海であり、国防部が気象悪化のためにレーダーを動かしたという言い訳は嘘だった。
2、北朝鮮の漁船が目の前にあり、漁船を探すためにレーダーを操作する必要自体がなかった。
3、日本の哨戒機が現場に到着すると、韓国の軍艦が火器管制レーダーを動作させた。
4、つまり最初から漁船を探す目的ではなく、日本の哨戒機相手に動作したということ。
5、駆逐艦の広開土王艦だけがいたのではなく、警備救難艦「サムボン号」(5001号)も現場にいた。
6、日本の哨戒機は国際法による高度で飛行していた。つまり韓国側の低空脅威論は嘘だった。
7、韓国の駆逐艦はさらに火器管制レーダーを動作させた。
8、日本の哨戒機はFCの脅威に対してVHF緊急周波数で通信しようとしたが無視。
9、日本の哨戒機はFCの脅威に対して国際VHF周波数で通信しようとしたが無視。
10、日本の哨戒機はFCの脅威に対してUHF緊急周波数で通信しようとしたが無視。
今後日本側は、必要に応じて引き続き証拠提示するという。
● これから確認を要すべき部分・・・
1、どうして韓国軍艦は日本の排他的経済水域EEZまで入ったのか?
2、どうして北朝鮮船舶を探す目的だったと嘘をついたのか?
3、日本のEEZで日本哨戒機を脅かした理由が北朝鮮と果たして無関係なのか?
4、日本が3回に渡って通信しようとしたが、なぜ無視したのか?
5、北朝鮮船舶と接触中だったのが、それほど不都合だったのか?
今まで一部の人は、韓国側が日本の哨戒機を威嚇した理由は「韓国が北朝鮮と接触中だった」(瀬取り)という部分はあり得ると推論していたが、これが真実である可能性があるかも知れない。
きゅうじさんの記事から・・‘我らが守り人’自衛隊哨戒機への、韓国軍艦船からの攻撃準備事件へは、小生も色々と思うことが有りましたがなかなか取りまとめられませんでした。公開直後から数回見るごとに気づくことがありました。まさに「百聞は一見に如かず」です。冬の日本海にしては珍しい凪の昼下がりの空を、通常業務で淡々と哨戒するP1からの空撮動画。不謹慎かもしれませんが、音声をOFFにしてしまえば「春の海」をBGMにしても不自然ではありません。それにしても、実際に起こったことは戦争を惹起しかねない挑発行為です。明治天皇の御製「四方の海 みなはらからと思ふ世に など波風のたちさわぐなむ」も、念頭に浮かびました。時代が変わろうと、明治時代も今も、国を護る本質は変容しないものです。
さて、哨戒機乗組員のやり取りで気づいたことを書き出したいと思います。おそらく古参乗組員が、「この音を覚えておくように」指示していることと、照射直後に発射源艦船を特定していることから、過去にも同様の挑発行為を繰り返された経験を推測します。自衛隊内部では、韓国軍の傾向と対策が確立している可能性すら感じました。米国からの要請と韓国への一定の信頼から、自衛隊側は‘男は黙って情報収集’に徹していたのではないかと考えました。地道な‘情報の落穂拾い’、否、危険を伴う点に注目すれば、藁船を仕立てて敵軍から射掛けられた矢を集めた諸葛孔明の策のようにも・・・。
ここにきて米国はマティス国防長官を更迭し、アフガニスタン・イラクからの撤退予定です。また在韓米軍は、ソウルより北に位置していた基地と子弟の通うだろうアメリカンスクールを整理縮小し、あるいは南に移動しました。財政再建のために努力を惜しまないトランプ大統領が、非協力的で北朝鮮対応に偏執する韓国を、いつまでも西側陣営に留め置くとも考えられません。中共封じ込めに本格的取り組みを始めた米国の勘気に遭う(もう手遅れかもしれないが)のも時間の問題です。韓国には‘積弊清算’と言う言葉があるとか・・・。国自体が西側社会から清算されていく過程を目撃しているのかもしれぬ・・・と感慨を抱きます。
「国家に永遠の友も敵も無い、有るのは永遠の国益だ」は、英国の政治家パーマストンの名言です。我が防人方が、粛々と反撃の材料を備蓄し有事に備えていることが垣間見れたのが今事案の収穫でした。そうであれば、寡黙に任務に勤しむ彼等の桎梏を外すのは、我ら国民の務めです。増税を阻止し、しかして憲法改正し、普通の国にするのが、彼等の奮励努力に応える唯一の答えではないかと思います。ケンポー窮状が平和の源泉というのは偽善です。地獄への道は善意で舗装されている。外交は性悪説でやらねば国を滅ぼします。