軍隊生活をユーモラスに描いた、ユーモア溢れる小野寺秋風の軍隊漫画です。
満州事変ころ(昭和12年以降)の現地が舞台のようで、大東亜戦争にかけてよく使用された絵葉書です。
母の郷里に残っていました。
小野寺 秋風 筆・・・匪賊撃滅


荒井 一寿 筆・・・陣中風呂
喜多郡 内子町 森並 登志子様
前略、可憐な浅緑の木の梢を見ていますと、何とも言えない心地がしますわね。
永らくご無沙汰いたしましたが、其の後お変わりなく、戦の増強にお励みの事と思います。
私も大元気で、増産増産増産に、日々いそしんで居りますから、他事ながらご休心下さいね。
昨日はおひまを戴きまして、なつかしき尼崎の姉(武子)に会って来ましたの。
姉はよく肥えていましたよ。
その日は、一家皆揃って嬉しく楽しい一日を送りました。
では、食事に行く時間が来ましたからこれにて・・・
蔭ながら御武運をお祈り致しております。 草々
昭和20年6月10日
愛媛県伊予郡松前町 松-9403工場 女子寄宿学徒隊 森岡 宣子
愛媛県 喜多郡 内子町 森並 登志子様
登志ちゃん、長らくご無沙汰致しましたが、その後お変わり御座いませんかお伺い致します。
15日には尼崎地の方は大空襲があり、寮には被害を受けましたが、命は助かりました。
荷物を多少は出しましたけれども、体が有りますから不幸中の幸いだと喜んでおります。
では、今日はこれまで。皆々様にお四六四九・・・かしこ。
昭和20年6月17日 兵庫県尼崎市潮江 青々寮15室 森岡 武子
喜多郡 内子町 森並トシ子様
トシちゃん、その後お元気で勤めて居られる事と思います。私も元気で米英撃滅の為に、働いて居りますから安心して下さい。叔母さん、叔父さん、元気でいらっしゃいますか。宜しく言って下さい。では、お身大切に、さようなら。
昭和20年5月22日八幡浜市 松ー第9405工場
秋輝寮内1中隊 田中 スマ子
●昭和8年・・・母の姉、森岡文子から母とその妹・政子に宛てた絵葉書。