太平洋戦争の残影 ⑦神風特攻隊・・4
アメリカ海軍の太平洋戦域での戦闘における死傷者のアメリカ軍公式統計は、特攻が開始された1944年以降に激増し、1944年から1945年8月の終戦までで45,808名に上り、太平洋戦争でのアメリカ海軍の死傷者合計71,685名の63.9%にも達したが(1945年の8か月だけでも26,803名で37.4%)、1944年以降のアメリカ軍艦船の戦闘による撃沈、損傷等は約80%以上が特攻による損失であり、特攻がアメリカ海軍の死傷者を激増させた大きな要因となった事が窺える。
また海軍以外でも、輸送艦などに乗艦していた、陸軍、海兵隊の兵士や輸送艦の船員なども多数死傷している。
以下、米空母「エセックス」、空母「サラトガ」、空母「フランクリン」、空母「タイコンデロガ」、空母「サンティ」の特攻被害状況。
米空母 エセックスへ突入
米空母エセックスに突入寸前の神風特別攻撃隊「香取隊」の彗星
(尾翼№701-17号)
昭和19年(1944)11月25日、米空母エセックスに突入直前の、第4神風特別攻撃隊「香取隊」の艦上爆撃機「彗星」(山口善則一飛曹・酒樹正一飛曹搭乗)
昭和20年4月11日(沖縄近海)、第58機動部隊の対空攻撃。特攻機は空母エセックスの直ぐ側で爆発。
エセックス突入
エセックス突入の瞬間。
甲板中央部を大破
米機の出撃、帰還不能に陥れる。
昭和20年(1945)5月14日、08:05米空母エセックス(USS Essex)に突入中の爆装零戦。
空母エセックス、甲板機銃のダメージ・・・
空母エセックス、甲板のダメージ・・・
犠牲者の葬送式・・
米空母サラトガ(USS Saratoga)は1945年2月21日、硫黄島の夜間防空と父島への夜間攻撃のため、駆逐艦3隻を伴って機動部隊を離れた際、「第2御盾隊」による特攻の衝突4機と爆弾2発に受けて大破。
1945年2月21日、米空母サラトガに突入する「第2御盾隊」の特攻機。
命中!!
空母サラトガ、甲板中央部だ。
出撃予定航空機もろとも・・・
懸命の消火作業
懸命の消火作業
エンジン作動中ながら頓挫、発進不能が数機あり・・サラトガ
大きく損傷した、空母サラトガの飛行甲板。
空母サラトガ乗組員水葬式、死者・行方不明者合わせて123人、負傷者192人に達した。
出撃直前の「第2御盾隊」
神風特別攻撃隊「第2御盾隊」、昭和20年(1945)2月21日八丈島基地発基地より彗星/天山/ゼロ戦で出撃。(硫黄島周辺艦船攻撃)
海軍艦上攻撃機「天山」
艦上爆撃機「彗星」
米空母タイコンデロガに真上から突入す。
「彗星」艦爆・・2機目による突入の瞬間。
空母タイコンデロガに特攻機命中!
1945年1月21日、台湾沖で神風特攻隊新高隊の特攻で、大破炎上する空母タイコンデロガ。
猛煙を噴き上げるタイコンデロガ(USS Ticonderoga)
特攻の恐怖に怯える甲板員
昭和20年(1945)1月21日、特攻機の突入を受け煙を上げる米空母タイコンデロガ(USS Ticonderoga)
迷彩色を施した大破前の、空母タイコンデロガ・・
1944年10月25日、神風特攻の零戦が護衛空母スワニーに命中。
護衛空母「スワニー」(USS SUWANNEE)1944年10月25日、フィリピンのレイテ島沖合で特攻機の命中。
1944年10月25日、神風特攻隊敷島隊に突入された護衛空母「スワニー」
体当たり直前のカミカゼ・・・
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