● ひっそりと発表された検査結果
「8月24日までの結果をとりまとめた資料によると、受診した子どもは42,060人。このうち、6歳~10歳では男児50.2%、女児54.1%に、11歳~15歳では男児48.6%、女児55.3%に甲状腺の異常が確認された」
福島県の県民健康管理調査検討委員会(座長・山下俊一福島県立医大副学長)が9月11日に発表した第三回甲状腺検査の結果が、ネット上で物議を醸している。
小学生・中学生女児の過半数に甲状腺の結節やのう胞が確認されたというのだ。マスコミ各社ではほとんど報じられていない。
http://www.tax-hoken.com/news_ai80yUimP0.html?rss より転載
● 過半数の女児に異常
昨年発生した福島第一原発事故を受け、福島県内では子どもたちへの影響が心配されている。特に放射性ヨードによる被害は甲状腺に現れやすいため、県内では今年も検査がおこなわれた。
8月24日までの結果をとりまとめた資料によると、受診した子どもは42,060人。このうち、6歳~10歳では男児50.2%、女児54.1%に、11歳~15歳では男児48.6%、女児55.3%に甲状腺の異常が確認された。
● 子どもへの影響は昨年より悪化
昨年おこなわれた検査では、結節、のう胞が見つかった子どもは、全体の35.1%だった。今年はこれが43.1%と大幅に悪化している。座長を務める山下教授が2000年に長崎県でおこなった調査では、のう胞が見つかった子どもはわずか0.8%だった。
チェルノブイリ事故から5~10年を経たチェルノブイリ地域でも、子どもたちののう胞は0.5%と報告されている。
福島県内で子どもたちが直面している事態の深刻さがうかがえるデータだが、マスコミ各社はほとんど報じていない。